「かつ重299円」の衝撃→24時間スーパー《トライアル》の惣菜が"激安なのにうますぎる"舞台裏

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トライアルのお惣菜は、採用されて終わりではない。

「職人が作る味を、どう再現するかが課題なんです」

北川社長は慎重に語る。

職人の手仕事には、どうしても属人的なブレが生じる。全国の店舗で同じ味を届けるには、再現性が必要だ。

そのために専門家やメーカーの知見を取り入れながら製造工程の整備、専用機械の導入など設備投資を行うことで工業化し、店舗ごとの品質のばらつきを抑え、安定した「シズル感」を提供している。「おいしさの再現」のために、さまざまな工夫を重ねているのだ。

「職人品質を全国展開」する。

一見、相反しそうなこのふたつを両立させているところに、トライアルの惣菜の強さがあるのだと感じた。

安くておいしいを両立する「全体最適」

「職人品質を全国展開」と同じように、「安くて、おいしい」の両立も難しそうに感じる。

一般的に、このふたつはトレードオフだと思われている。安いものは、安いなりの味。おいしさを求めれば値段が上がる。しかしトライアルは、このトレードオフを超えようとしている。

「原材料を削ったり、質を落としたりはしません。あくまでも『おいしい』が軸なんです」

北川社長は言い切る。

ロースかつ重(税込299円)卵のとろとろ感がおいしい(写真:筆者撮影)

 

では、どうやって両立しているのか? 答えは「全体最適」だった。商品開発の職人、原材料を調達するバイヤー、製造を担う工場、さらにメーカーや商社まで――。部門や会社の壁を越えたチームで工程全体を見直し、「おいしい」を軸に無駄を削ぎ落としていく。

原材料の仕入れにも、そのこだわりは表れている。

北川社長によれば、産地やブランドにこだわることもあるが、最優先するのは「狙った味を長期的に再現できるかどうか」だという。

特定の産地に固執するよりも、長期的な取引や数量を前提とした調達を行うことで、品質と価格のバランスを取りながら、全国の店舗で「おいしさの再現」を実現している。

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