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定年後の自分探しを地方で見つける!  "お試し移住"を兼ねた働く旅「おてつたび」で人生の再スタートを切った人たち

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  • 高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント
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「和歌山県・高野山の観光案内所のカフェ、愛媛県のみかん農家、熊本県のデコポン収穫、北海道のブロッコリー収穫、長野県や鳥取県のスキー場などの業務を経験しました。

仕事内容は地域によって変わりますが、共通して意識したのは『自分から心を開くこと』です。例えばスキー場では、若いスタッフの中に飛び込み、空き時間に一緒に滑ったり感謝を伝えたりすることで、自然に打ち解けることができました。

失敗もありました。スキー場ではリフトから転んだお客さまがいたらリフトを止めなければいけないのに、まず助けに行ったことも。でも、それも含めて“経験”でした」(日﨑氏)

山形県西川町で作業する日﨑総子氏(写真:おてつたび)

現地までの旅費は負担したが、滞在費は個室寮などが整備されていたという。

「何より、その土地に『暮らすように滞在』できる点が魅力です。地元のスーパーで食材を買って自炊したり、愛媛で『サメの湯引き』の郷土料理を知ったりと、観光以上の深い体験ができました。浮いた旅費で現地近くに住む友人にも会いに行けました」(同)

働き方や旅行の価値観が変わった

「将来は、一連の体験を踏まえて地元・神戸で農業に携わりたい」と話す日﨑氏。

おてつたび代表の永岡氏は、「旅行に、心に残る体験や人との深い関わりを求める人が増えている」と指摘する。

「最近の当社調査でも、『地域の人と交流する旅』に96.9%が関心あるという結果が出ています。実際、参加者の動機もそうです。お手伝いという役割を持って地域に入り込むことで、お客さんとして行くだけでは見えない“地域のリアル”に触れられますから」(永岡氏)

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【「暮らすように旅をしたい」というニーズ】

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