よしえは、「昨日ごちそうになったドリア、とてもおいしかったです。お店の雰囲気も素敵でしたね。いろいろお話しできて楽しかったです」と、デートの感想や感謝の言葉が添えられている。
みさからのLINEには、食事へのお礼やデートの感想が書かれていることはなかった。
3度目のデートを終えて、まことの気持ちは固まっていた。
感謝を言葉にし、関係を大切にしようとするよしえ。 笑顔で楽しそうではあるのだが、受け身で感謝の言葉もないみさ。その様子からは、もしかしたら本命がほかにいて、自分は2番手3番手に据えられているようにも感じさせた。
「確かに見た目でいえばタイプなのは、みささん。子どもを作ることを考えたとしても、年齢が若いほうがいいかもしれない。でも、一緒に生活していく相手として思い浮かぶのは、よしえさんだな」
こうして、まことはみさには交際終了を出し、よしえとの関係を選んだ。
38歳会社員、えみのケース
えみ(38歳、仮名)は、フルタイムで働く会社員。年収は500万円。自身の年齢も踏まえて、1日も早い結婚を望み、婚活を果敢に頑張っていた。
活動を始めて間もなく、えみは2人の男性と仮交際に入った。
1人は、年収1000万円弱で大手商社に勤める、あつお(41歳、仮名)。もう1人は、中小企業に勤める年収500万円台の会社員のかつや(41歳、仮名)だ。
条件だけ見れば、あつおのほうが圧倒的に魅力的だった。加えて、あつおは身だしなみも整っており、会話も落ち着いている。初回のデートでは、将来設計や仕事の話を論理的に語り、“頼れる男性”という印象をえみに残した。
一方のかつやは、特別に目立つタイプではない。会話もカッコつけたり、自分を大きく見せたりするところがなく“穏やかなタイプ”という印象だった。
しかし、2人とのデートを重ねるうちに、えみの中で少しずつ違和感と安心感が、対照的に積み重なっていった。


















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