しかし、2人の女性とそれぞれ2度、3度と会っていくうちに、まことの気持ちは少しずつ変わっていった。
最初に気になり始めたのは…
最初に気になり始めたのが、連絡のテンポだった。
よしえにLINEを送ると返信が早く、やり取りも安定していた。一方、みさからの返信は翌日、あるいは翌々日になることが多かった。
違いはデートの場面にも表れた。 初回のデートでよしえは、「先日のお見合いで、お茶をごちそうになったから」と、小さな手土産を持ってきた。
そして、2度目のデートのとき、ランチ代をまことが支払おうとすると、よしえは言った。
「この前、ごちそうになってしまったので、今日は、私に払わせてください」
結局、支払いはまことがしたのだが、よしえはレジ横にあった小さなお菓子を買い、「ごちそうさまでした。よかったらお土産に持って帰ってくださいね」と手渡してくれた。
みさとのデートでは、手土産をもらったことは一度もなく、まことに食事をごちそうになるのは当たり前のようなそぶりだった。
もちろん、会計のときにみさは「あの、お支払いは?」と聞く。しかし、まことが「大丈夫ですよ」と答えると、「ごちそうさまです」と頭を下げて、先に店の外に出て待っていた。
「年下だから、こんなものかもしれない」
そう思おうとしたが、これまでのよしえの振る舞いが、どうしても頭から離れなかった。
さらに、2度目のデートを終えて次のデートの約束をLINEで尋ねると、よしえからは「◯日と◯日なら空いています」とすぐに返信が来た。一方、みさからはその日の返事がなく、翌々日になって「週末は予定が入るかもしれないので、また連絡します」と連絡が来た。
書かれている内容にも違いがあった。


















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