「すぐ他人を怒る人」と「怒らない人」の決定的な差――なぜ満たされない人ほど、他人を論破する"正義の暴走"が起こりやすいのか

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●「みんな自分が一番愛おしい」

こんな逸話があります。

ある国の王様が、お妃様と、「世界で一番大事なものはなんだと思う?」という話になりました。

王様が少し迷いながら、「じつは自分が一番大事だと思っているけれど、それでいいのだろうか」というと、お妃様は、「じつは私もそうなんです」と王様に本心を話しました。

王様は驚き、「お前もそうだったのか。お釈迦様にそれでいいのか聞きに行こう」となりました。2人はおそるおそる、お釈迦様に尋ねました。

「自分を世界で一番大事だと思うのはよくないことでしょうか」と。

お釈迦様は穏やかにいいました。「いいえ。人の世で一番愛しいのは自分自身です。みんなそうです」

王様は、驚くとともにほっとしました。

ただ、お釈迦様は、それに続けて重要な教えを授けました。「あなたが自分自身を一番愛しいと思っているように、誰もがそう思っていることを理解すれば、人を傷つけてはならないということに行き着くでしょう」と。

正義を必要以上に振りかざす

●「攻撃的な人」は満たされない

自己実現できていなかったり、何か不平や不満があったりする人ほど、自分の正義を振りかざして他人を攻撃し、そこから快感を得ようとする傾向があります。

「論破してやった!」「間違った考えを正してやった!」「自分はいいことをした!」と。まさに「正義の暴走」です。

じつは正義などどうでもよく、ただ人を打ち負かすことで自分の心を満たそうとしているのでしょう。自己実現をして、物心ともに満たされた生活をしている人で、自分の正義を必要以上に振りかざす人を私は知りません。

お釈迦さまの「自分が自分を一番大切に思うように、他人も自分のことを一番大切に思っているんだ」という教えは、ここにつながっているのです。

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