「すぐ他人を怒る人」と「怒らない人」の決定的な差――なぜ満たされない人ほど、他人を論破する"正義の暴走"が起こりやすいのか

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●怒りを手放す3つのステップ

たとえば、スポーツで汗を流したあとの爽快感を思い出してみてください。思い切り体を動かしたあと、さっきまで怒っていたことを蒸し返して、また同じように怒り続けるでしょうか。

少なくとも、しばらくは怒りから離れられると思います。

もちろん、また怒りがわいてくるかもしれません。それでもやはり、

①「忘れよう」としない
②何かほかのことに没頭する
③それを繰り返す

というのをひたすら実践するのです。すると、やがてその怒りを手放せるときが必ずきます。

人間は自己中心的な生き物

●「正義中毒」からの抜け出し方

自分の考えや意見、価値観を絶対視する人は、他人に怒りを抱きやすい傾向があります。

脳科学者の中野信子さんの著作『人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム)に出てくる「正義中毒」という概念は、まさにこの現象を表していると思います。つまり、自分の正義を振りかざすあまり、他人を許せなくなってしまうのです。

「他者を許す」という行為は、私たちにとって想像以上に難しいことです。人間は自己中心的な生き物で、自分が一番大事だからです。

そのため、自分に不利益なことをしてくる人や、自分が損をする状況を簡単には許せません。つまり「正義」といっても、それは普遍的な正義などではなく、自分のご都合を基にした個人的信条に過ぎないことが少なくないのです。

これは逆説的な提案ですが、

①まず、自分は自分が一番大事だと思っている、ということを自覚すること
②それゆえ、他人も自分が一番大事だと思っている、ということを理解すること

それが正義中毒から抜け出す第一歩です。

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