「塾に通わせておけばいい」は間違い!「50万円の合宿」に課金する富裕層と、赤字で消える街の塾。塾の倒産が過去最多の令和に知るべき受験事情
地域の中で圧倒的なシェアを持ち、「あの塾一択」と認識されている存在か、あるいは規模は大きくなくても、「ここは他とまったく違う」と一目で分かる独自の取り組みを打ち出している塾。人が集まり続けているのは、ほぼこの2種類に限られつつあります。
裏を返せば、「そこそこ有名」「そこそこ手厚い」「料金も平均的」といった、かつて最も安定していた中間的な立ち位置の塾ほど、選択肢から外されやすくなっているとも言えます。学習塾は今、地域ナンバーワンのシェアを持っているところ以外は、「オンリーワンの価値」をプレゼンできなければ生き残れないようになっています。
オンリーワンの価値を提供する塾の例
では、オンリーワンの価値というのはどういったものなのか? 例えば、"個別最適化"を標榜する先進的な教育サービスを展開しているのが、トライグループ(家庭教師のトライ・個別教室のトライなどを運営)です。
僕が「ここまでやっているのか」と驚愕したのは、「他の大手進学塾(例:SAPIX、四谷大塚、馬渕教室など)に通っている生徒向けに、足りない部分を補完する個別指導コース」を設ける動きです。
集団塾に行っている前提で、その上で個別指導をするというコースになるわけなのですが、それに多くの人が集まっているというのが令和の現状なわけです。
また、ena(学究社運営)も同様に今までにない動きをしています。
enaは中学受験・高校受験・大学受験をカバーする進学塾ですが、その中でも特に話題を集めているのが、22泊23日の長期合宿です。
この合宿は、小学6年生・中学3年生を対象に、8月中旬から約3週間を丸々、勉強集中期間にあてるもので、テレビ・スマホ持込禁止、朝~夜まで授業+復習を徹底するスタイルが特徴です。
ena自身はこの合宿を「22泊23日必勝合宿」と銘打ち、少人数集団+個別対応を組み合わせ、復習時間を確保する仕組みを設けています。運営ブログでは、「合宿だからこそ、授業だけで終わらせず復習タイムを重視」「授業後に講師が巡回し、疑問点を即解決できる体制」などが強調されています。


















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