「健康寿命」という言葉は近年、すっかり定着した。健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことで、「健康的に年齢を重ねていこう」「今のうちにできることをやっておこう」といった行動を促す目安になっている。
厚生労働省が発表した2024年簡易生命表によると、日本人の平均寿命(0歳の平均余命)は男性81.09年、女性87.13年である。一方、別途算出される健康寿命は、2022年時点で男性72.57年、女性75.45年となっている。
単純計算はできず、また全員が一様にそうなる訳ではないものの、男女とも平均寿命と健康寿命の間に、10年前後の「日常生活に制限がある期間」が存在するとみていいのだろう。この期間を短縮することが本人や家族はもちろん、医療・介護費抑制(保険料負担の抑制)にとってもいいのは確かだ。
ゴルフで健康寿命をのばす
そうした中、日本ゴルフ協会(JGA)のゴルフ振興推進本部「ゴルフと健康部会」が主導する「ゴルフで健康寿命をのばそう!JGA WAGスクール」の取り組みが、25年11月に厚生労働省とスポーツ庁が主催する「第14回健康寿命をのばそう!アワード」(生活習慣病予防分野)でスポーツ庁長官優秀賞を受賞した。
生活習慣病の予防となり、ひいては健康寿命の延伸に貢献する取り組みが評価された形だ。
WAGは「With Aging Golf(ウイズ・エイシング・ゴルフ)」の略。年齢を重ねてもゴルフを楽しめるように、という意味を込めている。
ウィズ・エイジングゴルフ協議会(WAG)の時代に「ゴルフが認知症予防の効果の可能性がある」ということはこの連載で紹介している。2022年にJGAがプログラムなど事業を引き継ぎ、発展させて今回は健康寿命をのばす効果を期待されての受賞となった。
運動習慣の促進やコミュニティー形成にも重点を置いている点、スクール卒業後もゴルフを継続できる環境を整え、特にシニア層で問題となる「孤独・孤立」を防ぐ地域に根差した活動を行っている点なども評価対象となっている。
今回の受賞について、現在JGA WAGスクールを担当するゴルフと健康部会の中島和也部会長(プロゴルファー)に話を聞いた。


















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