【浅草ロック座】豪快な祖母と演出狂だった父 踊り子に育てられた3代目が、破産を乗り越えて変えた"劇場の景色"
理想を追う2代目の裏側で、現実の経営は崩壊していた。2014年、ロック座は一度、破産という憂き目を見ている。
「税金の滞納やら、何やらで10億円近い支払いが滞っていました。なぜこんなことが起きるのか、僕には理解できなかった。でも、そんな破天荒な先代たちの振る舞いが、一方でファンや地元の愛を育んでいたのも事実です。
『ロック座破産』のニュースが出ると、たくさんのファンの方が劇場に戻ってきてくれたり、周りの方々も踊り子さんを紹介してくれたりと、いろんなところから手を差し伸べてもらえた。いいことも悪いこともセットなんですね。
この2人がいない今、僕がひとりで2役を担うのは正直プレッシャーに感じることもあります。けど、やらなくてはいけない。極端な2人の『間』を行くようなイメージで、僕は今の職務と向き合っている気がします」
演出はチームプレイで
それは、舞台演出についての齋藤氏の方針によくにじみ出ている。
「当然、自分で演出してきた時期もありましたが、今はチームを組み、時には演出家に丸投げすることも大事だと思っています。僕の仕事はまず、誰に頼むのがいいか考えること。そして、演出家が仕事しやすい環境を作ること。そんなふうに今では考えるようになりました」


















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