
(撮影:梅谷秀司、撮影協力:WINEstudios)
オリンピック2連覇に、個人としては史上最年少での国民栄誉賞受賞。数々の偉業を成し遂げてきた、希代のフィギュアスケーター・羽生結弦。本特集では、独占インタビューを中心に、「これまで」と「これから」を解き明かしていく。
※ 本記事は『週刊東洋経済』2024年11月30日号(11月25日発売)掲載の記事を転載したものです
プロ転向後、従来のフィギュアスケート界では考えられなかった単独ショー、単独ツアーを開催。「アイスストーリー」という独自のショー形式を生み出した。ファンコミュニティーとの関係性も、今新たに模索している。激動の中心で、若きエンターテイナーは何を考えているのか。
成功の要因は何だったのか
──単独公演「プロローグ」「GIFT」「RE_PRAY」のすべてで大きな成功を収めた要因は?
何を「成功」と評価すればいいのかは、正直わからない世界です。ただ、1つ胸を張って言えるのは、どのショーもチケットがソールドアウトしたこと。多くの方が、僕のスケートを見るためにチケットを買ってくださった。チケットの売れ方は重要な指標ですし、「完売=成功」という視点は持っていたい。
そのうえで成功の要因を考えると、僕の力というよりは、もっと大きな何かです。どうすればいいショーになるのか、何がいちばん求められているのか。ショーに関わるみんなが本当に一生懸命考えてくれた。その結果として成功できたのかな、と思っています。
──最初の単独ショー「プロローグ」では、競技時代の演目を中心に毎公演8曲を演じました。
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