「オーディション番組」にヒントあり! 知らないうちに社員のモチベが上がる【推せる職場】のつくり方

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

この「心理的所有感」を職場に対しても持ってもらえるようにメンバーと接しているのが、心を動かすリーダーです。

働く人が「ここにいたい」「このチームをもっと良くしたい」と思える「推せる職場」をどうつくるか。それが、これからのマネジメントの核心だと考えています。

「未完成な職場」ほど推せるようになる

「推せる職場」の強みは、職場のメンバーが自ら「参加したい」「一緒にストーリーを創っていきたい」と主体的に関われることです。そういう意味では、単に「好き」な職場とは似ているようで異なります。

『部下の心を動かすリーダーがやっていること』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

ゴッホの絵画やレオナルド・ダ・ヴィンチの彫刻を好きな人は大勢いますが、作家の成功を共に歩んでいる感覚とは違います。

一方で、現代の、まだ知名度のない作家の作品を推す人もいます。この場合は、作家のより一層の成功を願っているし、自分が作品を買うことでその成功に少しでも貢献している喜びもあります。

頼まれたわけではないけれども積極的に関わっていく、いわば世話焼きのような感覚です。

つまり「推し」と「好き」の違いは、自分が参加できる余地があるかどうか、ということです。言い換えれば、対象が未完成であるほど、自分のものだという心理的所有感を持ちやすいのです。

職場に置き換えてみると、仕組みやマニュアルが完璧に整備された職場では、参加する余地がないので心理的所有感は育ちません。

しかしトヨタのカイゼン活動のことを考えてみてください。トヨタは完成された職場のように思えますが、常にカイゼンの余白を持っていて、現場の従業員が仕組みづくりに参加することを促しています。

もし、あなたの職場がまだルールも曖昧で標準化されたマニュアルもなく、「メンバーは働きにくいかも」と思ったとしても、心配しないでください。むしろ、その未完成さを武器に変えてメンバーと一緒に完成させていくチャンスがあるということです。

メンバーにとっては、仕組みがないことに最初は不満を感じるかもしれません。でも、そんな職場を自分で変えていける手応えを持ってもらえたなら、心理的所有感が育ち、「推せる職場」になっていきます。これが、働きがいなのです。

上林 周平 NEWONE代表取締役社長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

かんばやし しゅうへい / Shuhei Kanbayashi

大阪大学人間科学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。2002 年、株式会社シェイク入社。企業研修事業の立ち上げ、商品開発責任者としてプログラム開発に従事。新人から経営層までファシリテーターを実施。2015年、代表取締役に就任。2017年9月、これからの働き方をリードすることを目的に、エンゲージメント向上を支援する株式会社NEWONEを設立。米国CCE.Inc.認定キャリアカウンセラー。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事