7-9月期のGDPは2四半期連続のマイナスに 投資・在庫が成長を押し下げ
他方、設備投資は同1.3%減と2四半期連続の減少。4─6月期から減少幅が拡大、特殊産業機械や建設、自動車などへの支出が減少した。設備投資計画の実行に企業が二の足を踏んでいる可能性がある。
在庫投資はマイナス0.5%となり、企業が在庫を取り崩して需要に対応している形。在庫の減少は、次の四半期での生産増加、在庫増加につながりやすく、景気にとってはプラスともいえる。
実質GDPにおける内需の寄与度はマイナス0.3%で、3四半期ぶりのマイナスに落ち込んだ。
2015年度成長率、1%に届かない見通し
2015年度の政府成長見通しはプラス1.5%だが、7─9月期がマイナス成長となったことで、エコノミストらは景気を「踊り場」とみており、年度で1%に届かない可能性が高まっている。
また、GDPデフレーターは前期比で0.2%の上昇となり、4四半期連続のプラス。前年比でも2.0%上昇と7四半期連続のプラスで、4-6月期の1.5%上昇からプラス幅が拡大した。
実質GDPがマイナスとなったこともあり、名目GDPは前期比横ばいにとどまった。
(中川泉 伊藤純夫 編集:内田慎一)
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