7-9月期のGDPは2四半期連続のマイナスに 投資・在庫が成長を押し下げ
[東京 16日 ロイター] - 内閣府が16日発表した7─9月期国民所得統計1次速報によると、実質国内総生産(GDP)は前期比マイナス0.2%、年率換算でマイナス0.8%だった。4─6月期の前期比マイナス0.2%に続き2四半期連続のマイナス成長となった。設備投資と在庫投資が足を引っ張った。中国など新興国減速の影響で企業部門の慎重姿勢が強まったとみられる。消費や輸出は持ち直したが力不足だった。
消費は2四半期ぶり増、インバウンドも輸出押し上げ
民間最終消費は2四半期ぶりの増加に転じ、前期比0.5%増となった。所得回復の後押しもあったとみられ、最近の4四半期で最も高い伸びとなった。プレミアム商品券を使った消費も活発化した。住宅投資も同1.9%増と3四半期連続の増加。政府最終消費支出は同0.3%増と6四半期連続で増加した。
輸出は2四半期ぶりのプラスで同2.6%増。訪日外国人によるインバウンド消費も0.1%寄与した。世界経済減速の影響で、財の輸出は振るわなかったが、サービス輸出が好調だったとみられる。輸出が輸入の寄与度を上回り、外需寄与度はプラス0.1%と3四半期ぶりのプラスとなった。