3回言ってくる覚悟があるかどうかですね--西川光一・パーク24社長(第5回・最終回)

✎ 1〜 ✎ 87 ✎ 88 ✎ 89 ✎ 最新
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


 
 そこで、「タイムズクラブ」というポイントカードサービスも同時に始めました。これにより、住所・年齢・性別・職業といった個人情報を集めることができるようになり、各駐車場をどういう人たちが使っているのか、コアタイムはいつなのかといった分析もできるようになりました。

TONICの提案が通っていなかったらと思うとゾッとします。年間5万~7万台の駐車場は作ることはできていなかったでしょう。今のパーク24はありませんでしたね。やっておいてよかったと、自分自身がいちばんホッとしています。

--経営者にとっていちばん大切なことは何ですか。

会社は自分の体の一部と思うことでしょうか。何かをするときも、自分の身を切る覚悟というか、会社と自分は一心同体という感覚で正々堂々とやらなければいけないのかなと思っています。

他の会社を論評する立場ではないのですが、つい最近も随分昔のロスを隠して大ごとになった会社があります。なぜごめんなさいと言えなかったのでしょうか。自分のこととして考えていたならば素直に謝れたのではないかと思うんです。
 
 会社と自分を切り離して考えていると、社長としての立場で非難されるのが嫌だとか隠したいという気持ちがどうしても出てくる。おそらく失敗しようと思ってやったわけじゃなくやった結果ダメだったわけで、ごめんなさいと言うしかない。子どもでもわかることです。それができないということは、どこかで線を引いていたのでしょう。

ただ、一心同体といっても支配や所有という感覚とは違います。たとえば、自分の子どもがある程度大きくなると、365日24時間心配することはありませんよね。僕自身は、子どもを思う気持ちに近い感覚かもしれません。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事