「共通一次」なら10分で満点?実は過去最高に学力が高い「令和の受験生」が直面する"地獄"の正体
1990年、私立大学の参加なども見据え、制度は「大学入試センター試験」へと移行しました。この試験は2020年までの31年間続いたため、この記事を読んでいる世代の方々にも馴染みが深い形式でしょう。
センター試験は、難易度・分量共に厳しさが漸増していく試験でした。
導入当初こそ共通一次試験と同じような内容でしたが、1997年に数学Iが数学I・A、数学IIが数学II・Bへとなったことで分量が一気に増えました。
また、2000年前後になると難易度が上昇してきました。
元々50~65点の平均点を維持していた試験では、1998年の数学II・Bでは平均点が41.4点まで下落し、これ以降、数学II・Bの平均点は45~60点で推移するようになりました。
さらに2010年度に入っても分量の増加と問題の難化は止まらず、2015年数学II・Bの平均点は、歴代最低の39.3点。この頃になると、東大京大レベルの受験生でも問題を解ききることができない場合が増えており、予備校や参考書では「このパターンがきたらこう解く」といった、センター試験のテクニック化・パターン化が進んでいました。
以下は、歴代最低の平均点を叩き出した2015年数学II・Bの試験の一部です。一見するだけでも「解きたくない」と感じるような設定です。実際、全体を通して見ても計算量が膨大な問題が並ぶ年でした。また、内容が連続している構成のため、大問の序盤で間違えるとそれ以降の問題が解けない場合もありました。
概して、センター試験は「解法をすぐに思いついて、いかに計算ミスなく問題を解き進めるか」が大事な試験であったと言えるでしょう。
共通テストでは会話文が登場した
2021年、現行のマーク式試験である「大学入学共通テスト」が始まりました。この試験は「思考力・判断力・表現力」を問うという名目で始まり、特に数学の試験内容は劇的に変化しました。



















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