《ミャンマー軍事クーデター後の惨状》拉致、銃殺、胴体切開による拷問─非道すぎる軍を前に市民が貫いた「非暴力」も無力に…日本の対応は
いつからそう思うようになったの?
「軍は無実の国民を、あまりに残酷に殺した。小さな子どもさえ殺された。私は最初、兵士だって同じ人間だと思いたかったんだ。仏教徒なら、ダルマ(≒道徳)を知っているはずだからだ。
でも、違った。あれは人間のすることじゃない。軍政はやっぱり絶対ダメだ。ミャンマーは今こうしている間にも、未来を失い続けているんだ」
さらなる情勢悪化で中国系の工場には放火も
3月15日、ヤンゴンの情勢はさらに悪化した。日本の新聞では、ミャンマー全土で「38人が死亡」と報じられていたが、実際にはニュース源である地元メディアも、死傷者のカウントが追いついていないという。
ターゲットにされたのは、ヤンゴン北部から東部の工業地帯。ヤンゴン中心部に比べると、貧困者層の住宅が多いエリアだ。おそらく、各国大使館や軍関係者の居住地域などがある中心エリアは避けているのだろう。SNSには、雨あられのような絶え間ない銃声の中、走って逃げるデモ隊の姿。
中国系の工場には昨日の深夜、次々と「何者か」によって火が放たれた。軍はこれを暴徒化した市民の仕業だと断定し、非難した。一方、市民らは「軍の自作自演だ」とSNSで猛反発。軍にはこうした卑劣な工作についての前科がありすぎるほどあるらしい。この地区で工場を経営する友人からは「近くの工場が燃えた。次はうちかもしれない」とひどく動揺した声で連絡が入った。
「誰が犯人だとしても、火だけはつけないでほしい。もし機械も材料も燃えてしまったら、二度と立ち直れない」彼女の震える声を聞きながら、こんな悲痛な思いをする人があとどのくらいいるのだろう、と嘆息する。



















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