「え、いつの間にクリスマス終わった?」「年越しそばだけあればいいでしょ…」 2025年は《もっとも盛り上がらない年末年始》になりそうなワケ

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縮小

今年はコンプライアンス違反に関する企業対応が問われるケースが相次いだこともあって、「もし社員がコンプライアンス違反をしたら」「取引先から社員が被害を受けたら」などと考えて回避しても不思議ではないのです。

縮小傾向が一転、ビジネスチャンスにも

それでも年末年始の風習はそれぞれに意味や意義があるからこそ現在まで続いてきたことは間違いありません。

たとえば年賀状なら「なかなか会えない人」「安否確認しておきたい人」「ネットの連絡先がない人」は続けるほうが自然という見方もできるでしょう。さらに言えば、「減ったからこそ結び付きが強くなる」という考え方も一理あります。

ビジネスの視点から見ても「盛り上がっていない」「減った」からこそ逆に目立つチャンス。

たとえば企業の年賀状は単なるDMとみなされがちですが、枚数が減ったことで商品やブランドをPRできるだけでなく、「顧客を大切にする企業」という印象につながる可能性が高まります。

お歳暮やお年賀なども同様であり、コミュニケーションのきっかけとしても、やり方次第ではまだまだ使えるツールと言っていいでしょう。

その他では、クリスマスプレゼント用の商品、大掃除の掃除用具、お年玉で買うおもちゃや装飾品、年越しそばやおせちなどの料理なども、需要が減りそうなことを嘆いている場合ではないでしょう。

消費者の取捨選択がシビアになっているものの、それでも長期休暇中は財布のひもがゆるみやすいだけに、商品開発、PR、販売方法などの工夫が求められ、その差が業績に直結するのではないでしょうか。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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