「え、いつの間にクリスマス終わった?」「年越しそばだけあればいいでしょ…」 2025年は《もっとも盛り上がらない年末年始》になりそうなワケ

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年越しそば、おせち料理、初詣、鏡餅やしめ縄、お年賀なども含め、なぜ例年以上に年末年始の風習を行う人が減っているのか。物価高だけではないシビアな現状を掘り下げていきます。

最もコスパ・タイパが最悪な風習

クリスマス、年賀状、お歳暮、お年玉、おせち料理……年末年始の風習にはお金がかかることが多いのは確かであり、物価高が縮小傾向の理由につながっているのは間違いないでしょう。

「風習ではなく本当に好きなものにお金を使いたい」「特に高額なものからカットしていく」という消費に関する思考の変化が感じられます。

なかでも、出費だけでなく手間もかかる年賀状なども真っ先にカットされやすいものの1つ。

実際、10代・20代の男女十数人に年末年始の風習について尋ねたところ、「いらないうえに、出すのもお金と労力がかかる年賀状はコスパもタイパも最悪」という言葉が返ってきました。

30代以上もペーパーレスが浸透して「書く」という行為に使う労力が増しているほか、エコなどの理由付けもあってやめる人が増えた感があります。

さらに出費だけでなくピンポイントでタイミングを合わせなければいけないクリスマス、カウントダウンイベント、初日の出なども「それならやらなくてもいい」「別の日に別のものを楽しめばいい」という思考の変化が感じられます。

旅行に目を向けても、かつて「年末年始は寒い日本を抜け出して、暖かいハワイやグアム、サイパンなどのビーチリゾートで過ごしたい」という人が多い時代がありました。

しかし近年は、「豪華旅行」と、「後日に安・近・短旅行」もしくは「旅行しない」の2極化傾向が見られます。円安で海外旅行を回避するだけでなく、インバウンドの増加で国内観光地の価格設定が上がったことも年末年始旅行の減少に影響を与えているのでしょう。

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