「いきなり!ステーキ」第2章、実際どうなの? 赤基調の広くてシックな店内に6800円のメニューまで…衝撃の"生まれ変わり"ぶりは吉と出るか

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それを踏まえ、神田北口店ではローテーブルに座りやすいローチェアを採用。席間隔もゆったりと取り、神田北口店の広さなら本来は50席以上取れるところを38席に抑えている。こうしたゆとりある空間でステーキを楽しむ「体験」や「時間」を楽しんでほしいという。確かに、いきなり!ステーキらしかぬおしゃれな内装もあって、これなら2000円超えも体験価値として納得できる気がした。

おしゃれなレストランやカフェかと思うローチェアの席(写真:筆者撮影)

広々としたボックス席もあるので友達や家族、カップルなど複数人でゆっくり食事も楽しめる。1人でファストフード的に楽しむ以外にも、お客の利用動機も広がりそうだ。

ワインレッド色のボックス席。一瀬社長も「派手かと思ったけど実物を見たらすごくいい仕上がりになった」と満足げだ(写真:筆者撮影)

果たして、席数を抑えて儲かるのか

ただ、気になるのは「儲かるのか」ということだ。当然ながら、席数を減らしたら営業効率は下がる。神田北口店の客単価は2300円ほどを想定しているという。既存のいきなり!ステーキの路面店の客単価がおおよそ2100円であることから、同店は10%ほど上振れてはいる。

しかし、それでも席数が50は取れるところを38にしているのだから、単純計算で10%の伸びでは足りていない。

神田北口店では、店舗限定の高額メニュー「骨付きリブロースステーキ」6800円を投入したことやアルコール利用があることをにらんで客単価10%アップを見込んでいる(写真:筆者撮影)

ではどこでつじつまを合わせるのか? それはオペレーションの工夫やDXによる効率化だという。以前から取り組んでいるパネル注文やセルフレジを取り入れて省人化を図り、その分、スタッフはバッシングやお客の入店案内を素早くできるようにする。それによって席効率を上げたい考えだ。

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