「もうマネジャーなんてやりたくない」管理職が罰ゲーム化する日本企業の決定的な欠陥

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管理職
これまでの日本企業のやり方は、あまりにもマネジャー個人の資質に依存しすぎていました(写真:takeuchi masato/PIXTA)
「なぜ、あなたのマネジメントは罰ゲームなのか」
多くのミドルマネジメントが「罰ゲーム」のような疲弊感に苛まれている。よかれと思ったことが裏目に出る。矛盾した要求の板挟みになり、身動きが取れなくなる。部下の「ちょっとご相談いいですか」という声に、「また仕事が増える」と一瞬身構えてしまう自分に気づき、自己嫌悪に陥る。
「長く続いた疲弊は、やり方を変えれば、終わらせることができるのです」――。話題の新刊『マネジメントの原点――協働するチームを作るためのたった1つの原則』では、連続起業家×AI研究者×投資家の堀田創氏による「マネジメントの負担を軽くする科学的方法論」を紹介している。本書に掲載された生々しい事実から、今回は組織の血流を滞らせる巨大な、しかし目に見えない「合意形成コスト」について解説する。

調整に時間が溶ける本当の理由

マネジメントの原点: 協働するチームを作るためのたった1つの原則
『マネジメントの原点: 協働するチームを作るためのたった1つの原則』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

多くのリーダーがマネジメントの疲弊を、「自分の調整能力が低いせいだ」と自らを責めてきました。しかし、どんなに優秀な個人であっても、調整コストを無視した組織のやり方のままでは、いずれ必ず限界が来ます。

日本の組織には、合意形成にかかる負荷をマネジャーの気合いと残業でカバーして無理やり回す、という致命的な欠陥があります。表面的にはスムーズに見えても、その裏でマネジャーが「聞いていなかった」「納得できない」という各所への根回しに奔走し、その精神的な摩耗が組織のスピードを奪っているのです。

この見えないコストを可視化しない限り、管理職の罰ゲーム化は止まりません。本書『マネジメントの原点』では、以上のような組織の非効率を解き明かす次の方程式を提唱しています。

F(合意形成コスト)=μ(摩擦係数)×N(合意内容の複雑さ)

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