「経営陣vs現場」の二元論が広がる組織は危うい。抜け出すための科学的一手
「私はこれがやりたい」「私はこの瞬間が一番楽しい」。こうしたリーダー自身の欲望や本音から始まるメッセージ(I-message)は、命令ではないからこそ、聞き手の心に共感という形で伝わります。
さらに、完璧ではない弱さや不確実性をさらけ出すことは、チームの心理的安全性を劇的に高める武器になります。リーダーが「実は不安だ」「失敗した」と脆弱性をさらすことで、メンバーも「本音を話しても大丈夫だ」と確信し、リスクを恐れない学習行動が促進されるのです。
共感を生む対話フレーム「TONE」
共感を生む物語を紡ぐには、本書が提唱する「TONE」というフレームワークが有効です。
Open(開放):問いを投げ、聞き手に物語の「共同編集権」を渡す。
Narrow(焦点):抽象論ではなく、胃が縮むような一点の具体的体験に絞る。
Empathic(共鳴):相手が抱えたであろうストレスを想像し、労いを添える。
自分の欲望を「事実・感情・ニーズ」に分けて差し出し、選択肢を開いたまま提案する。この技術を身につければ、リーダーのわがままはチーム全員のエネルギーへと変換されます。
マネジメントの本質は、超人的なカリスマになることでも、鋼のメンタルを持つことでもありません。操作や忖度のない健全な合意を積み重ね、実行までの摩擦を淡々と取り除き続ける技術そのものです。
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