「小1でまだオムツ?」子育て中の親を追い詰める"周囲の正義感"の意外な正体、「余計なお世話」には反論せず距離を保つ

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相手の事情や背景を知らないまま、「これはこうあるべき」と判断して口を出してしまうと、相手の心は削られていきます(写真:Ushico/PIXTA)
【相談】
小1の息子について周りの人からいろいろ言われることに疲れてしまいました。
先日も、近所の年配の方から「まだオムツ取れてないの?甘やかしすぎじゃない?」と言われ、胸がズキッとしました。私としては息子のペースを尊重しているつもりなのですが、こうした“余計なお世話”を受けるたびに、自分の育て方が間違っているのか不安になってしまいます。悪気がないことはわかっていますが、どう受け止め、どう対応していけばいいのでしょうか。
(仮名:あやさん)

子育てをしていると、「善意」に見える言葉が、実は親を深く傷つけることがあります。

特に、「無知」と「義務感」から生まれた“正義感”が相手に向けられると、それは一気に「余計なお世話」へと変わります。

このタイプの正義感は、言う側には自覚がありません。むしろ本人は「教えてあげている」「相手のためを思って言っている」という気持ちでいっぱいです。それゆえに厄介で、受け取る側は否定されたように感じ、心が重くなるのです。

あやさんが感じた「胸のズキッ」は、まったく正常で自然な反応です。そして、それはあなたの育て方が間違っているからではありません。

むしろ、あやさんが“ちゃんと子どもの立場に立って育てている”からこそ傷ついたと言えます。

「余計なお世話」の正体

人には誰でも「正しいことをしたい」という欲求があります。

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