仕事・家族・お金……"心配が止まらない"のは性格でなく病気?【判定リスト付】日本人の推定約120万人が抱える「全般不安症」のサイン
こういった症状によって「仕事が進まない」「勉強に手がつかない」など、日常生活に支障をきたしている場合、全般不安症と診断されるレベルだと考えられます。
全般不安症は、ある程度自分でチェックすることもできます。
全般不安症の評価尺度として国際的に使われているのがGAD7(Generalized Anxiety Disorder-7)という質問票です。日本不安症学会のホームページで閲覧できますが、それをもとに作成したのが下記のチェックリストです。
7つの質問について、それぞれ4段階で評価します。21点満点中10点以上で、全般不安症の疑いがあると判定されます。また、8つ目の質問は、過剰な不安による日常機能障害を4段階で評価します。
全般不安症について気になる人は、ぜひこちらのチェックリストを活用してみてください。

うつ病と全般不安症はどう違う?
うつ病は多くの人が知っている病気なので、患者さんも、自分がうつ病かもしれないと疑うことができます。
しかし、全般不安症はうつ病ほどは知られていません。
全般不安症という病名を知らない人の場合、自分が全般不安症かもしれないと疑うことはありませんよね。こうして全般不安症が見過ごされてしまうのです。
また、うつと不安は切っても切り離せない関係で、うつ病と全般不安症を診断として区別するのが難しい場合もあります。
実際、うつ病と全般不安症の症状は重なっている部分もあり、専門でない医師は、うつ病を診断しても、隠れている全般不安症を見逃してしまうことがあります。
うつ病に特徴的な2大症状は、①気持ちが落ち込む「抑うつ気分」と、②何も楽しいことがない「興味の喪失」で、うつ病には、必ずどちらか一つがあります。
そして③食欲あるいは体重の増減、④眠れないなどの睡眠の問題、⑤疲れやすい、⑥集中できない、⑦落ち着きがない、あるいは動きが遅くなる、⑧自分がだめだと思う、⑨死ぬことばかり考える、などの合計9個の症状のうち、5つ以上が毎日2週間以上続き、日常機能障害があると、うつ病と診断します。


















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