「心理的安全性」の低い職場に巣くう4つの不安 生産性に直結、「弱音を吐ける」環境の重要性
学校では「がんばらない」を教えてくれませんでした。
弱音を吐かずにがんばる人は、「我満強い」「頑張り屋さん」「忍耐力がある」と称賛されるのが一般的。そのため、すでに自分は限界を迎えていても、無意識化で押さえこんでしまい、その結果、ある日突然、メンタルを病んでしまうこともあります。
精神科医であり、ベストセラー作家でもある和田秀樹氏は、「つらいなら今すぐ逃げなさい」とメッセージを送ります。なぜなら、逃げることこそが無駄な勝負を避けるポジティブな戦略だからです。
和田氏の著書『逃げる勇気』をもとに、3回にわたって解説いたします。
弱音を吐けない4つの不安
弱音を吐ける環境を、心理学では「サイコロジカル・セーフティ」といいます。
日本語では「心理的安全性」と訳されます。
組織行動学の研究者であるエイミー・エドモンドソン教授が1999年に論文で提唱しました。
主に職場で、だれに何を言っても、人間関係が壊れることなく、罰を受ける心配もない状況を指す言葉として用いられています。
「いま話しかけても大丈夫かな」
「こんなことを聞いても平気かな」
このような不安は、だれでも持っています。
生産性を上げるうえでも、働きやすい環境をビルドアップするためにも、大切なのはこの心理的安全性です。職場に限らず、家庭においてもとても大切なことです。
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