「おせち料理」食べる?食べない?——。多様化進み、"皿盛りおせち"を少しだけ作る人も。「おせち離れ」物価高の影響は?
前述のクックパッドのアンケートでもお重のサイズを聞いたところ、「重箱なし(大皿などで盛り付ける)」が4割もあった。一方で、重箱3段以上が3割いたので、簡略派とていねい派に二極化する傾向があるようだ。
平成が終わる頃から、料理メディアが皿盛りを提案してきたこともあり、皿盛りおせちが増えてきたのかもしれない。とはいえ、皿盛りおせちはある意味先祖返りとも言える。先述のように、もともと正月の儀礼的な料理を重箱に詰める習慣はなかったからだ。
高知にはもてなしの際、大皿にごちそうを盛り付ける皿鉢料理がある。大皿盛りこそ、もしかすると日本らしいのかもしれない。
また、ある意味伝統的な発想とも言える、「正月に料理しないため」「ごちそうを食べたい」といった理由で高級おせちを購入する人もいれば、逆に手の込んだ料理を作る機会が楽しいという人もいる。
おせち離れには物価高も影響?
ただ、今年は物価高に押され、簡略化する人やなくす人が増えそうでもあり、今年がおせち衰退のエポックになるかもしれない。帝国データバンクの調査によると、2026年正月のおせち料理の平均価格は2万9098円(税込)で、前年に比べて1054円(3.8%)の値上げだった。
昨年は、郵便料金が急上昇したこともあり、年賀状を出す習慣を終わらせた人が多かった。おせちも似たようなもので、正月の習慣自体が、様変わりする過渡期にあるのかもしれない。
クックパッドのアンケートでも、


















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