｢AIが人間の仕事を奪う｣は本当か？これからも必要とされる人が当たり前にやっていること
無駄に見える仕事にこそ、仕事の本質が隠れている（写真：metamorworks／PIXTA）
「近い将来、AIが人間の仕事を奪うことになる」といったトピックは、もう飽きるほど聞いてきた。そうした文言が世に出回るほど、必要以上に不安を抱いてしまう人が増えても不思議ではないので、メディアが総出で騒ぎ立てるのはいかがなものかとも感じるのだが。
ただし、過剰な報道頻度はともかくも、残念ながらそれは事実でもあるのだろう。なにしろ、インターネット業界で実績を積み上げてきた『AI時代に仕事と呼べるもの』（三浦慶介 著、東洋経済新報社）の著者でさえ、AIが急成長を遂げるなかで自信を失い、不安に苛まれたことがあるというのだから。
自分の仕事とは何か？
新卒でサイバーエージェントに入社したところからキャリアをスタートし、以後はソーシャルゲーム開発やメディア運営などに携わってきた人物。そののち事業支援のコンサルティングへと活動の幅を広げ、DX領域にも深く関わってきたという。
以後も着実に多種多様なキャリアを積み上げてきたそうだが、あるとき話題になったAIの最新モデルに触れたとき、大きな衝撃を受けたと振り返る。AIの進化は想像以上で、「仕事のありようが変わってしまう」と危機感を覚えたというのだ。
すなわち、上述のような不安を専門的な立場から、より生々しく実感したわけである。
ただしショックを受ける一方で、「これはすごい」という期待を感じたことをも認めている。闇雲におののいたり否定したりするのではなく、「うまく使いさえすれば、仕事のレベルを上げられる」というポテンシャルを感じたということだ。
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