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「年収アップ転職=キャリアの成功」を信じる人がハマる罠。《200万円ダウンの転職》を繰り返して見えた、AI時代のキャリア戦略

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  • 三浦 慶介 株式会社グロースドライバー代表取締役社長

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「年収アップ転職」とは全く異なるアプローチで、AI時代にキャリアを築く戦略を提案します(写真:freeangle/PIXTA)
「転職するなら、今より年収を上げたい」
ビジネスパーソンであれば、そう願うのは当然のことだ。年収は市場価値の指標であり、成功の証でもあるからだ。
新刊『AI時代に仕事と呼べるもの:「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方』の著者・三浦慶介氏は、自身のキャリアにおいて、転職のたびに「あえて年収を下げる」という不可解な選択を繰り返してきたという。
本記事では、同書から一部抜粋・再構成し、安易な年収アップが招く「キャリアの停滞」のメカニズムと、AI時代に市場価値を手にするためのキャリア戦略について解説する。

「期待ギャップ」が招く不幸なミスマッチ

転職市場において、「市場価値=年収」という図式が広く浸透しています。「より高い年収」は多くのビジネスパーソンにとって成功の証であり、モチベーションの源泉でしょう。実際に転職によって適正に評価され、大きくキャリアを飛躍させる人も少なくありません。

『AI時代に仕事と呼べるもの:「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

しかしその陰で、年収アップ転職が「キャリアの深いダメージ」につながっているケースも多いことをご存じでしょうか。

もちろん単純な激務やプレッシャー増による不幸もありますが、より深刻なのは「即戦力として期待されすぎた結果、まったく活躍できずにキャリアを停滞させる」というパターンです。

前提として、転職で適切に年収がアップするケースは「格差の是正」か「高収益企業への移動」のどちらかです。前者は実力に対して評価が低かった場合の適正化であり、後者は単に支払能力が高い会社に移るというビジネスチャンスです。これらは何の問題もありません。

問題なのは、このいずれでもない「過剰な期待による年収アップ」が起きた時です。

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【失敗する転職の事例】

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