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「年収アップ転職=キャリアの成功」を信じる人がハマる罠。《200万円ダウンの転職》を繰り返して見えた、AI時代のキャリア戦略

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  • 三浦 慶介 株式会社グロースドライバー代表取締役社長
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新卒キャリアは営業職からスタートし、制作、ソーシャルゲームのプロデューサー、事業支援コンサルタント、事業会社のマーケティング立ち上げ、そして上場スタートアップの執行役員へとキャリアを歩んできました。

わざわざ年収ダウンを繰り返した結果、良く言えば多様、悪く言えば一貫性のないキャリアを歩んできたとも言えます。

最初は深く考えていませんでしたが、3回目の転職のときにはこの「年収ダウン戦略」の価値を確信できました。それは「未経験のことにチャレンジする権利」を買えるということです。

年収がアップするということは「過去の実績を生かして、即座に成果を出してほしい」というメッセージと同義です。そこでは未経験のことにチャレンジする余地がどうしても狭くなります。逆に年収を下げることで、企業側に「未経験者を採用するリスク」を許容してもらうことができます。

私の例で言えば、年収ダウンと引き換えに、未経験からマーケティング部門を立ち上げる経験や、スタートアップ経営に参画して事業成長にコミットする経験を得ました。

そのようにチャレンジする機会を広げてきた結果、営業・マーケティング・プロダクト開発・事業経営に至るまで幅広い経験を積むことができたのです。もちろん、結果として年収も大幅に増えています。

AI時代における「経験の幅」の価値

この「戦略的年収ダウン」によって得た広範な経験は、AI時代において極めて重要な意味を持ちます。AI時代においては、経験の幅が広いほど、生産性が加速度的に向上するからです。

AIは特定の領域、例えば営業資料の作成やデータ分析のコード生成などで活用されるだけでも十分に強力です。

しかし、企画やマーケティングでも、プログラミングでも、あらゆる仕事でAIを活用できるとしたらどうでしょうか。

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【AI時代、ゴールから逆算するキャリアは通用しない】

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