「負ければみんな離れていく」 選挙で"人の冷たさ"知った太宰府市長が7浪という長い回り道の末にたどり着いた意外な場所

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波乱万丈だった楠田さんの政治家としての日々も、12月末の太宰府市長の任期終了にともない、一旦距離を置こうと考えているそうです。

50歳のこれからは「大学生活と婚活」

「浪人や落選は人間の成長につながったと思います。選挙では、自分を応援していたことが生活に影響するので、負けると基本的にはみんな離れていきます。1人でやる受験とは違い、人の冷たさを知ります。選挙にはいささか疲れたので、できればもう経験したくはないですね。

実は今、大学院の試験を受けていて、これからはもう一度大学生に戻りたいなと思っているんです。

あと、僕は50歳まで独身なのですが、もともと男子校に6年いて女性と自然体で接するのがなかなか苦手ですし、政治家をやっていると恋愛をして結婚をするのがなかなか難しかったので結婚できればいいなと思っています。人生の要所要所で失恋してきたのですが、落ち込んでからバネにして浮上しようと頑張る繰り返しは、恋愛でも浪人しているような心境ですね」

インタビューを終えてから、無事大学院の合格が決まり、50歳で学生に戻ることが決まった楠田さん。人生100年時代の半分を過ぎても、新しい挑戦を精力的に続ける活力は、まさに7浪の苦難の経験が作り上げたものなのだと思いました。

楠田市長
(写真:楠田さん提供)
教訓:浪人は人間を成長させる
濱井 正吾 教育系ライター

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はまい しょうご / Shogo Hamai

兵庫県出身、1990年11月11日生まれ。「9浪はまい」のニックネームでTwitterやYoutube、テレビ出演などを行っている。大阪産業大学経済学部経済学科に入学後、龍谷大学経済学部現代経済学科に編入学し、卒業。 高校時代にいじめを受けたことから、いじめっ子を社会的に偉くなって見返したいと思い、在学中から仮面浪人として受験勉強を4年間続ける。大学卒業後、証券会社に契約社員として就職したが10日で自主退職、同月中に配置薬会社に再就職。昼は会社、夜は予備校という生活に。同社退職後は受験勉強に専念し、9浪で早稲田大学に一般受験で合格し、2018年に教育学部国語国文学科入学、2022年卒業。現在はカルペ・ディエム所属。

Facebook: https://www.facebook.com/shogo.hamai/
 

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