「緊張」という言葉は、後から使う“便利な逃げ道”にすぎないと思うんです。「緊張していたから実力を出せなかった」と言えば、自分の失敗を緊張のせいにできる。けれど、本当は緊張のせいではなく、自分の準備と実力が足りなかっただけです。「緊張して不合格になった」って言っている受験生は良くいますけど、僕はそれはただの言い訳でしかないと思っています。
緊張しない受験生は“言い訳”ができない
質問者さんは、緊張しないタイプだからこそ、この「逃げ道」がないんですよね。
緊張していない。だから、言い訳ができない。
不合格になったら、「緊張していなかったから」ではなく、「自分の努力が足りなかった」という結論にどうしても向き合わざるを得ない。
これ、実はかなりすごいことです。普通の受験生は、多少なりとも緊張に逃げる余地があるのに、質問者さんにはそれがない。言い訳の盾を持たずに真っ正面から勝負しようとしている。精神的な“防具ゼロ”で敵陣に突っ込むようなもので、これはかなり勇気がいることです。
だから僕は、質問者さんの悩みは欠点ではなく、むしろ強みだと思います。緊張しない分、冷静でいられるし、本番でも普段どおりのパフォーマンスを出しやすい。
そして何より、失敗しても緊張のせいにできない分、普段からの努力や準備に対する覚悟が強くなる。
「緊張しない=受験に弱い」ではなくて、むしろ逆で、緊張を言い訳にしない受験生は、強い。
だから、質問者さんがこれからやるべきことは、「緊張しようと努力する」ことではありません。そんな必要はまったくないですし、そもそも緊張は努力でコントロールできません。
やるべきことはただひとつ。
“普段どおり戦える自分を、普段から作っておくこと”
緊張しないなら、しない自分のままで準備すればいい。焦らないなら、焦らない自分のメンタルに合わせて作戦を練ればいい。
緊張しないというのは、弱点ではない。むしろ「言い訳がない」という意味で、その分強い。
そして、そういう人ほど最後に伸びる。僕は質問者さんのような受験生を、本当に尊敬しますし、心から応援したいと思います。緊張しないあなたは、むしろ強い。胸を張ってそのまま行ってください。
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