【専門医が警告】「冬のこたつミカン」が知らないうちに肝臓を壊している?→寒い時期の意外な盲点

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なお、「こたつでくつろいでいるときに、ミカンやおせんべい、お菓子がダメだっていうのは分かったけれど、『これなら食べてもОK』ってものはないの?」という方もいらっしゃると思います。そんな方々のために「おすすめの間食フード」をご紹介しましょう。

ここでポイントになるのは「血糖値を上げない食べ物」を選ぶこと。そもそも血糖値を上げるのは糖質オンリー。糖質の多いものを過剰摂取することで血糖値が急上昇し、それによってインスリンが分泌され、そのインスリンの号令によって余った糖質が中性脂肪に変換されていくことになるのです。ですから、血糖値を上げない食べ物を選んで食べている分には、間食をしてもまったく問題ないということになります。

高カカオチョコとナッツ類は「健康間食フード」

そこで、私がまっさきにおすすめする間食フードは「高カカオチョコレート」です。これはカカオ含有量が70%以上のチョコで、有効成分の「カカオポリフェノール」には活性酸素の害を防いだり、インスリン抵抗性を改善したり、血糖値の急上昇を防いだりといった幅広い効果が期待できます。

私は以前から脂肪肝や肥満の患者さんに対して高カカオチョコを朝昼晩の食事前と間食に食べるのを推奨しているのですが、それだけで肝機能や肥満が改善したという方々が少なくありません。これであれば、間食として食べても血糖値が上がることはなく、むしろその間食によって健康にプラスになる効果がもたらされるはずです。

また、ナッツ類もおすすめです。クルミ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、カシューナッツ、ピスタチオなどのナッツ類は、良質の油が含まれていて、抗酸化作用が高く食物繊維も豊富です。それに、糖質をほとんど含んでいないため、食べても血糖値が上がることはありません。間食としてポリポリと食べるのには、まさにうってつけではないでしょうか。

ですから、冬、こたつにあたりながら間食を摂るのであれば、高カカオチョコやナッツ類をセレクトするのがおすすめ。きっと、「ミカン」を「高カカオチョコ」に替え、「おせんべいやお菓子」を「ナッツ類」に替えれば、それだけで「冬こたつ」のくつろいだ時間を、より肝臓の健康にやさしいものにすることができるのではないでしょうか。

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