日本語の語彙を本格的に高めるなら、漢字だけでなく 古文単語の理解は避けて通れません。
古文と現代語は地続きでつながっており、現代の日常語のルーツも、実は古典にあるケースが少なくありません。
たとえば、「けりをつける」の「けり」は、古文の助動詞「けり(〜た・〜たそうだ)」が語源で、文末につくことが多かったため、「物事を終わらせる」という意味へと派生したと言われています。
この「エモい古語辞典」では、古典に伝わる日本語の美しい表現――本書では「エモい」と表現されています――を丁寧にひもときます。「みやび」「うるわし」「華やか」「綺麗」などの褒め言葉がどこから来ているのかを調べていくと、万葉集や新古今和歌集といった古典文学に行き着くことがあります。
古語のルーツを知ることで、現代語の語彙もより豊かに感じられるようになるわけですね。
「語彙の土台」は日々の読書や言葉への興味
語彙力は一朝一夕では身につきません。しかし、言葉の成り立ちや背景に触れることで、日本語への理解は驚くほど深まります。東大生が備えている「語彙の土台」は、特別な才能ではなく、日々の読書や言葉への興味から育まれています。
紹介した3冊は、語彙力の“質”を底上げしてくれる良書ばかりです。受験生はもちろん、大人の学び直しにも役立つはずです。ぜひ、今日から一冊手に取ってみてください。
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