東大生はなぜ「語彙力」が高いのか― 東大合格者が薦める国語力を伸ばす本3冊 ―

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今回は、国語力・語彙力を本質から高めたい人にぜひ読んでいただきたいおすすめの3冊を紹介します。

語彙力を本質から高めたい人におすすめの3冊

① 『一度読んだら絶対に忘れない漢字の教科書』
一度読んだら絶対に忘れない漢字の教科書
『一度読んだら絶対に忘れない漢字の教科書』(SBクリエイティブ)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

まずご紹介したいのが、全国屈指の東大合格者数を誇る名門校・駒場東邦高校の国語教師が執筆した一冊です。普段何気なく使っている漢字の“成り立ち”がわかることで、語彙力が一段深いところから身につきます。

たとえば、「食料」と「食糧」はどう違うのか。「覚える」は「記憶する」という意味なのに、なぜ「不覚」だけは「覚えていない」ではなく「気づいていない」という意味になるのか。こうした日常語の“裏側”を丁寧に解き明かしてくれます。

その他にも、「革命」「改革」の「革」は、本来は「皮」を意味するはずなのになぜ「革」なのか、「鰻」はなぜ「魚」に「曼」なのか、など、思わず人に話したくなるウンチクも満載です。漢字の構造を理解すると、語彙そのものに立体感が生まれ、記憶にも定着しやすくなります。普段からスマホの入力に慣れて最近漢字力が低くなってきてしまったとお悩みの方には是非手にとってもらいたい一冊です。

② 『一生忘れられない言の葉図鑑 気持ちを言語化する美しい詩と写真』
一生忘れられない言の葉図鑑 気持ちを言語化する美しい詩と写真
『一生忘れられない言の葉図鑑 気持ちを言語化する美しい詩と写真』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

次は、日本語の“美しさ”を感じたことがない、あるいは実感する機会が少ないという方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。『一生忘れられない言の葉図鑑』は、言葉と写真がセットで紹介されており、言語イメージが一気に立ち上がります。

「追慕」「琥珀色」「薄氷」「暮相」「不言色」などなど、聞いたことはあるけれど意味がはっきりしない、イメージが湧かない、そんな日本語が視覚的に理解できるようになるのが本書の魅力です。

言語は、文化とともに培われてきたものです。日本にルーツを持つ私たちであれば、日本語が持つ情緒の豊かさに触れることで、「ことばを味わう」経験ができます。この“感動体験”は、語彙を扱う感度を確実に高めてくれます。
日本語の美しさに触れながら語彙力を育てたい人に最適の一冊です。

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