<格闘家が医学部受験>タイで極貧のムエタイ修業後、たった3カ月の勉強で医学部に合格した救急医の面白い人生

✎ 1〜 ✎ 160 ✎ 161 ✎ 162 ✎ 163
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

大学に入ってからの岡田さんは、留年をせず29歳で卒業し、救急科の医師になります。大学3年生のときにはWPMF(世界プロムエタイ連盟)日本ウェルター級王者、6年生のときにはM-1 JAPANスーパーウェルター級王者となるなど活躍し、現在も医師をしながら格闘技を続けています。

“戦うドクター”としてのこれから

「格闘技は研修医になったら辞めるつもりでしたが、コロナ禍に入ってから試合が飛んでしまい、不完全燃焼のまま引退試合をやりました。納得できないまま埼玉の春日部で研修医になったのですが、偶然引っ越した隣がキックボクシングジムで、そこに入って体を動かしていたら、まだやれるという気持ちが強くなってきたんです。

そこで研修医1年目の最後の方に復帰戦をして、現在も戦うドクターとして頑張っています。これからも医者と格闘技をやっていきたいですね。格闘家の方を先に引退することになると思いますが、将来的には、貧困国で医療をしたいという夢もあります。それも踏まえて、現在の戦うドクターとしての活動を応援してくれたら嬉しいです」

一度九州大学に行かずに格闘家になった彼の決断には後悔は少しもなく、いつも自分がとれる最善の選択をとってきたからこそ、納得のいく人生を送れているのだと思いました。

(写真:岡田さん提供)
(写真:岡田さん提供)
教訓:その時やりたいことを優先して行動するべき
濱井 正吾 教育系ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

はまい しょうご / Shogo Hamai

兵庫県出身、1990年11月11日生まれ。「9浪はまい」のニックネームでTwitterやYoutube、テレビ出演などを行っている。大阪産業大学経済学部経済学科に入学後、龍谷大学経済学部現代経済学科に編入学し、卒業。 高校時代にいじめを受けたことから、いじめっ子を社会的に偉くなって見返したいと思い、在学中から仮面浪人として受験勉強を4年間続ける。大学卒業後、証券会社に契約社員として就職したが10日で自主退職、同月中に配置薬会社に再就職。昼は会社、夜は予備校という生活に。同社退職後は受験勉強に専念し、9浪で早稲田大学に一般受験で合格し、2018年に教育学部国語国文学科入学、2022年卒業。現在はカルペ・ディエム所属。

Facebook: https://www.facebook.com/shogo.hamai/
 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事