では、食品添加物のリンを減らすための具体的な対策を5つほど紹介しましょう。
ソーセージ、ハム、ベーコンなどの加工肉には食品添加物が多く使われているものが目立ちます。加工肉は調理が簡単なこともあってつい頼ってしまいがちですが、リンの過剰摂取が気になる方はなるべく食卓への登板回数を減らすほうがいいでしょう。
また、かまぼこ、ちくわ、つみれ、はんぺんなどの水産加工食品にも添加物が使われているものが少なくありません。しかも、加工肉も水産加工食品もたいてい塩分含有量が多め。つまり、これらの食品は「リンも多いし、塩分も多い」という点で、腎機能低下が気になる人にとっては「要警戒マーク」をつけざるをえないところがあるのです。
加工食品の多くは、いったんすり潰してから別のかたちに成形されていて、元の素材の「出自」に首をひねるようなものがほとんどです。一方、野菜、きのこ、果物などは「元の素材やかたち」のままの姿で食卓に上るケースが多いですよね。たとえカットしてあっても、もともとの「出自」はだいたい分かります。
ですから、スーパーなどで買い物をする際は、なるべく「元の素材やかたちが分かるもの」を中心に購入して、「分からないもの」は少なめにしてはどうでしょう。それだけでもリンの多い加工食品を減らすのに役立つはずです。
リンを落とすために「ひと手間」をかける
食品のリンを落とすために、ぜひ実践してほしいのが「お湯にくぐらせる習慣」です。
たとえば、ソーセージなどの加工肉は、炒める前に熱湯で10秒ほど下ゆでをするだけでだいぶ添加物を落とすことができます。ちくわやつみれなどの水産加工食品も使う前にさっと湯通しするといいでしょう。
また、即席麺の場合は、麺とスープを別々に調理するのがおすすめ。麺を先にゆでて、ゆで上がったら麺をざるに取り、ゆで汁は捨てます。そのうえで、別につくって沸かしておいたスープにゆでた麺を合体させるのです。さらに、カップ麺の場合は、スープの素と麺が別々になっているタイプを選んで、麺にお湯を注いだ後、そのお湯をいったん捨てて、改めてお湯を入れ直す方法をとるといいでしょう。
こうした「ちょっとしたひと手間」をかけるだけで、リンをだいぶ減らせるはずです。



















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