【吉野家】鍋×ラーメンの意欲作『牛肉玉ラーメン鍋膳(とんこつ)』の"秀逸ぶり"──他社が追随しづらい「オンリーワン」の要素とは

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吉野家
吉野家の新商品「牛肉玉ラーメン鍋膳(とんこつ)」、果たしてその“実力”のほどは…!?(筆者撮影)

「吉野家」が麺カテゴリーへ本格参入して話題となっているが、第2弾商品「牛肉玉ラーメン鍋膳(とんこつ)」が、2025年11月27日に発売された。

この商品は、同社が“鍋×ラーメン”という独自領域を切り拓こうとする意欲作である。提供のビジュアルこそ既存の「牛鍋膳」と近いが、ラーメンを「吉野家」の鍋に寄せて落とし込むという新しい挑戦が見える。

公式に提案されている食べ方は2通り

商品最大の特徴は、「ラーメン鍋」というコンセプトである。スープと具材は熱々の鍋で供され、麺は別皿で登場する。まず、この提供方法が一般的なラーメンのフォーマットとは大きく異なる。

温度保持が強く、煮込むほど味が濃くなる鍋の特徴が生かされており、麺が独立していることで食べ手が主体的に「どう食べるか」を選べる余白があるのも面白い。

公式に提案されている本商品の食べ方は2通りである。まずひとつは、鍋に麺を投入し、具材・スープと一緒にしっかり煮込む「煮込みラーメン」スタイル。麺がスープを吸い込み、鍋料理としての一体感が高まる食べ方で、食べ進めるにつれ麺がスープに馴染んでいくプロセスが楽しめる。

吉野家のメニュー
「煮込みラーメン」スタイルは麺がスープによく絡み、濃厚なお味に(筆者撮影)

もうひとつは、鍋のスープを「つけだれ」と見立て、麺を軽くくぐらせ、さらに玉子に通す「つけ麺風」スタイルである。コシのある麺に玉子を絡めるすき焼きを思わせる食べ方だ。

玉子
「つけ麺風」スタイルで、玉子にたっぷり麺をくぐらせて…(筆者撮影)
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