育休は「細切れ取得」こそ正解だった? フルリモート夫が明かす、家庭も仕事も回る"戦略的休み方"

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その約3年後に長女が誕生。幡生さんは育児休暇を取得しない代わりに、社内の休暇制度を利用して「毎週1日休む」形を半年間取った。

ちなみに当時、世間はアフターコロナによってリモートワークが広く普及し、社内でも体制がかなり進んでいた。異動の辞令を受けたタイミングで、娘さんが1歳を迎える前には完全フルリモートで働くスタイルに変えたという。

なぜ、休暇の取り方を長男の時と変えたのだろうか。

(写真:幡生さん提供)

夫の育休が長いほど終了時のギャップ大

「うちの会社には、通常の有休に加え、育児などを理由に上司の承認のみで取れる休暇があるんです。育児休暇や有休は、理由を証明するものが必要だったり、手続きに時間がかかったりする。でも実際に休みたい時って家の雑務を片付けたい時とか、妻のリフレッシュのために子どもの面倒をみたい時とか、証明するには難しく承認を待つには時間が足りないことも多々ありますよね」

もちろん、職場の状況や職種によってはそういう休み方が難しい場合もあるだろう。しかしここで言いたいのは、妻やその家庭のライフスタイルに合った休暇の使い方ができているかどうかが大切だということだ。

例えば、夫が育休を取っている間は24時間夫婦2人体制で育児ができていたのに、夫の育休終了後は、夫は完全に育休前と同じ長時間勤務に戻り、妻は慣れないワンオペ育児状態が始まることになる。

(写真:幡生さん提供)
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