《2025プロ野球》「戦力外」から這い上がった選手たち。巨人移籍の石川達也は貴重な左腕として戦力化
MVP、新人王などのタイトルも確定したプロ野球。今年も多くの選手が活躍を見せたが、中には昨年オフに戦力外となりながら、他球団での契約をつかみとって成績を伸ばした選手も存在している。
そんな“リストラの星”となった選手についてスポットライトを当ててみたいと思う。
セ・リーグで見事な成績を残した投手
セ・リーグの投手でまず驚きの活躍を見せたのが石川達也(DeNA→巨人)だ。
横浜高校時代は藤平尚真(楽天)と左右の二枚看板として活躍し、法政大を経て2020年の育成ドラフト1位でDeNAに入団。
2年目に支配下登録を勝ち取ると中継ぎとして2023年には28試合、2024年には15試合に登板していずれも防御率1点台と結果を残したものの、昨年オフに育成での再契約を打診されてそれを断り自由契約の道を選び、巨人に支配下で移籍となった。
キャンプ、オープン戦から結果を残して開幕ローテーション入りを果たすと、今季初登板となった3月30日のヤクルトでは5回を無失点の好投を見せてプロ初勝利をマーク。
5月以降はチーム事情からリリーフに回り、最終的には41試合に登板して5勝4敗3ホールド、防御率2.14という見事な成績を残して見せたのだ。
ストレートは140キロ台中盤だが、カットボールとスクリュー、チェンジアップを上手く操り、打者に的を絞らせない投球が持ち味。あらゆる場面で力を発揮できる左腕として、来シーズンも貴重な戦力となりそうだ。



















