《2025プロ野球》「戦力外」から這い上がった選手たち。巨人移籍の石川達也は貴重な左腕として戦力化
ストレートは度々150キロを超えるスピードがあり、カーブとフォークで三振を奪うスタイルはまだまだ若々しさがある。
長年チームを支えてきた則本昂大が海外フリー・エージェント(FA)権を行使し、退団の可能性も高いだけに、来年も経験豊富なリリーフ投手として貴重な戦力となりそうだ。
見事な復活劇を見せた野手
野手は投手に比べると目立つ選手は少なかったが、そんな中で存在感を示したのが仲田慶介(ソフトバンク→西武)だ。
福岡大から2021年の育成ドラフト14位でソフトバンクに入団。
3年目の昨年シーズン開幕直前に支配下登録を勝ち取り、一軍でも初ヒットを記録したものの、オフには再び育成契約を打診されて拒否し、育成選手として西武への移籍を選択した。
今年も3月25日に支配下登録されると、開幕から一軍に定着。
スタメンでの出場機会は少なかったものの、あらゆるポジションを守れるユーティリティプレイヤーとして60試合に出場して20安打、打率.230という成績を残した。
外野から見せる強肩はプロでもトップクラスであり、内野の守備も堅実さが光る。打撃もストレートには強いだけに、変化球への対応力がついてくれば、さらに出場機会も増えてくるだろう。
他にも今年は2023年オフにソフトバンクを自由契約になった上林誠知(中日)が7年ぶりに規定打席に到達し、自己最多となる27盗塁をマークするなど見事な復活劇を見せている。
このような例を見ても、新たな環境で花開く選手はまだまだいると思われるだけに、来年もまた戦力外から這い上がってくる選手が出てくることを期待したい。
(文・西尾典文)
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