トッツォさんは富山県の都市部に生まれ育ちました。幼少期はピアノ、テニス、そろばんなどの習い事に加え、4歳ごろから英才教育で知られる七田式教室に通うなど教育熱心な家庭で育ちます。8歳の時受けたIQテストでは150を記録し、小学校のときはテストで何もせずとも8~9割は取れていたトッツォさん。
しかし、中学校に進学してからは成績が下降してしまったと語ります。
「中学校では同級生が360人くらいいたのですが、成績は中の下、後ろから4割くらいでした。小学校までは家庭学習をしていたのですが、中学校では周囲の影響もあり提出物などをあまり出さず、テスト勉強すらしなくなりました」
中学に入ってからはバレーボール部で忙しい日々を送ったため、高校受験の勉強は部活を引退した中3の夏から予備校に通って始めました。
進学校に入るも、成績は最下位に近かった
「親族のほとんどが県下有数の進学校である富山中部高校に通っていたので、周囲からは当然私もそこを目指すものだと思われていました。でも私は、周囲の期待よりも自分の実力や性格に合った環境を選びたいと考え、偏差値帯でいうと富山御三家(富山中部高等学校、富山高等学校、高岡高等学校)の1ランク下くらいのところを志望していました。
そこは同級生360人中20~30位くらいの成績でないと合格は難しいと言われていたのですが、予備校に通ってどうにか対策をしていたところ、試験本番だけうまくいき、第1志望の高校に合格できました」
こうして偏差値60台中盤程度の進学校に合格したトッツォさん。しかし、ギリギリ滑り込んだこともあってか、高校に入ってから2年生までは常に成績が最下位に近かったそうです。
「入学後の成績は学年230人中228番といった状況でしたが、私の中では、大学受験などは先のことで、『この高校に入ること』自体が最大のゴールになっていたため、まったく焦っていませんでした。周りは当然のように地元の国公立大学に進んでいく環境だったので、『受験生になったら自然とスイッチが入って、なんとかなるだろう』と、甘い見通しを立てていました」



















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