偏差値45の男が30代前半で、年収1000万を得るために取り組んだ「1つのこと」

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言ってしまえば、彼がやったことは「自ら指摘をもらいにいく」「素直に、すぐ動く」「人としっかり向き合う」という、言葉にしてしまえば当たり前のことです。

その“当たり前”を徹底したことで、大きな信頼と評価を得るに至ったのです。

果たして、彼の仕事がAIに取って代わられる日が来るでしょうか?

偏差値よりも「フィジカル」の時代

AI時代において、単なる知識や事務処理能力の価値は暴落します。かつて偏差値70のエリートがやってきたような仕事でも、AIでできてしまうようになりました。

それでも、確実に残る人間の仕事があります。それは、「フィジカル(身体性)」を生かした仕事です。

フィジカルというとブルーカラーを想像する人も多いと思いますが、そういうわけではありません。人を、組織を動かすためにはフィジカルな活動は必須なのです。

この話の彼のように、とにかく人と向き合い、コミュニケーションをとり、指摘をもらい、信頼を積み重ねることで仕事は動きます。

指摘を素直に受け取るから、アドバイスをもらい続けて成長できます。人と真っすぐに向き合うからこそ、自分のことを信頼して動いてもらうことができます。

AIには身体がありません。人間の身体を活かし、信頼を積み重ねる。そういった活動を続けられることがフィジカルの価値です。

当たり前すぎる、簡単すぎると思うでしょうか。それくらい誰もが実践してくれたなら、私ももっと楽ができたでしょう。

実際には、この当たり前を理解し、継続できたのは彼以外にほとんどいなかったのです。だから、部長として数十名の組織を任せる判断ができました

素直である、指摘をすぐに実行するというのは難しいものです。特に、歳をとって経験が増えるほど、すぐに反論したり、面倒なのでやらなくていいやと思ってしまいます。

人とコミュニケーションをとるのも大変なことです。自分の意図を理解してくれない、場合によっては悪意をもって接してくる人とも、粘り強く対話をし、意図通りに動いてもらわねばなりません。

フィジカルで価値を生み出すことは、当たり前のことではありません。今日も多くの人が、PCの前に座り、当たり障りのない会話に終始し、耳の痛い指摘を聞かなかったフリをしています。

AI時代でも、フィジカルな価値を発揮し続ければ、誰でも活躍できる。彼のエピソードから、私はそう確信をもって言えるのです。

三浦 慶介 株式会社グロースドライバー代表取締役社長

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みうら けいすけ / Keisuke Miura

1983年生まれ。一橋大学法学部卒業。サイバーエージェント、リヴァンプ、グロース上場企業スパイダープラスのCMOを経て2025年に独立。ゲーム・小売・飲食・教育・建設Techなど幅広い業界で事業成長を牽引。会員数150万を超えるヒットゲームの開発、数百万人が利用するCRMアプリの企画・開発、年間数十億円を運用するマーケティングチームの内製化、1年で生産性を160%改善する営業改革など、業種・業界を問わない事業成果を実現。現在は「AI時代の人材育成×事業戦略」を専門に、事業成長の伴走支援と知見の体系化に取り組む。著書に『AI時代に仕事と呼べるもの』(東洋経済新報社)がある。

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