太平洋セメント、売上高1兆円への夢を捨て、利益重視の3カ年計画を策定
完全復旧は、新中計の実現に向けて、大きな弾みとなる。大船渡の2つのキルンが、災害廃棄物を含めたリサイクル原料を自治体から受け入れて、焼却したり、燃料に活用することによって、環境事業の収益増が見込まれるからだ。
かつて1兆円を目指した夢の再来は望めない。3年後の営業利益520億円に向けて、さらなる資産や事業の売却に果敢に取り組むため、向こう2期は特別損失の発生により最終利益の低迷を余儀なくされるだろう。が、新中計の最終14年度は数値は示さなかったが、特損要因をほぼ一掃して、06年度(07年3月期)に記録した過去最高の最終利益244億円更新をひそかにもくろんでいる様子だ。
(古庄英一 =東洋経済オンライン)
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事