｢25万円の収入は7000万円の持ちビルに匹敵！｣"幸せなお金持ち"はシンプルで地味な｢毎月の給料｣を決してバカにしない

安全感とは「一度失敗しても、人生に大きな影響がない」状態でいるための最低ラインのこと。安全感を持っている人は、新しいことに挑戦するのにためらいがない。失敗してもまたやり直せばいいからだ。

「安全感」を生み出す手軽な方法

もっとも手っ取り早く財政の安全感を確保する方法は、給料を受けとることだ。

ショッピングに失敗しても、持っている株の相場が少し下がったとしても、毎月決まった額の給料を受けとっていれば平常心を保てる。でも給料がなければ、毎月の生活費や固定費を払えなくなり、持っている株も売らなくちゃ、となってしまう。

会社の親しい後輩が昨年、がむしゃらにお金をかき集めてマンションを購入した。当時彼女は、第1子を妊娠中で、産休に入っていたのだが、そのときはローンの金利が低く、夫の給料だけでも十分に返済ができた。

ところがその後、金利が急騰したことで、状況が一変した。毎月の元本の返済に加えて、利息の返済だけでも約20万円を超えるようになり、夫の収入だけでは追いつかなくなってしまったのだ。彼女は悩んだ末に、予定よりも早く子どもを保育園に預けて、復職することにした。幸い共働きを再開してからは、利息と元本の返済もできるようになった。

そんな彼女は、先日こう言っていた。

「先輩、給料がこんなにありがたいものだとは知りませんでした。これからはもっと一生懸命働こうと思います」

これこそ、財政の安全感だ。