「25万円の収入は7000万円の持ちビルに匹敵!」"幸せなお金持ち"はシンプルで地味な「毎月の給料」を決してバカにしない

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給料は入ってきたのに、カードの返済に追われて手元にお金が残らないと想像してみよう。そうすると、来月どころか来週の生活費が心配になり、焦りからだんだん気が立ってくる。

こうなると「トンネル視野」に陥りやすい。トンネルのなかから入り口を見ると、すべてが暗く、一筋の光しか見えない。つまり、お金以外のことはなにも考えられなくなるのだ。

「お金の奴隷」という末路

わたしが就職して、はじめてブランドのバッグを買ったときの話をしよう。あるどしゃ降りの日、宝石箱かのように大事にバッグを抱えて歩いていると、それを見た友人にこんなことを言われた。

「それ、傘をさす意味ある?体と服がびしょ濡れになっても、そのバッグが濡れなきゃいいの?いくらブランドだからって、振り回されすぎじゃない?」

そのときに思った。ブランドものじゃなかったら、迷わずバッグよりも自分を優先させただろう。それどころか、バッグが濡れることぐらいなんとも思わなかっただろう。本末転倒とはこのことだ。この出来事はわたしに、ある大事なことを気づかせてくれた。

振り回される人生とはどういうものか。

なにかに振り回されるというのは、自分がそのなにかの奴隷になるということだ。それ以上に問題なのは、それがどれほど滑稽なのかに気づかないということだ。

お金に振り回されるのも同じだ。お金に振り回されたくなければ、予期せぬ事故が起こってもお金に困らないように資産を管理しておかなければならない。

このとき、もっとも重要なのが「財政の安全感」だ。

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