39℃の高熱なのにクリニックで検査をすると「インフル陰性」。このときに考えられる問題と対処法とは?【医師が解説】

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逆に、初めて会う医師は「今日のその瞬間の状態」しかわかりません。情報が限られるぶん判断が難しくなり、「もう少し様子を見ましょう」となりがちです。その意味で、そもそもの「主治医選び」がとても大切です。

・体調を崩したときに相談しやすいか
・必要な検査や専門医への紹介をしっかりしてくれそうか
・自宅や職場から無理なく通えるか

といったポイントを考えながら、日頃から自分の「かかりつけ医」と信頼関係を築いておくことが、いざというときに力を発揮します。

あなた自身と家族を守るために

繰り返しますが、インフルエンザが流行する季節です。

「検査は陰性だったから安心」と思いたくなる気持ちはよくわかりますが、実際は検査の限界で、インフルエンザなのに陰性と出ることがありますし、マイコプラズマ肺炎、肺炎球菌性肺炎、クラミジア肺炎など、ほかにも高熱を起こす感染症にかかっているかもしれません。

これらの一部は、放っておくと重症化して入院が必要になります。

高熱が続くとき、「なんだかいつもの風邪と違う」と感じたときは、早めに医療機関へ。そのときのためにも、同じ医師に経過を追ってもらえる体制を整えておくことが、あなた自身と家族を守る大切な備えになります。

久住 英二 立川パークスクリニック院長

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くすみ えいじ / Eiji Kusumi

1999年新潟大学医学部卒業。内科専門医、血液専門医であり、旅行医学やワクチンに関する造詣が深い。国家公務員共済組合連合会虎の門病院で内科研修ののち、臍帯血移植など血液がんの治療に従事。血液内科医としての経験から感染症やワクチンにも詳しく、常に最新情報を集め、海外での感染症にも詳しい。2024年12月に立川高島屋SC10階に内科、小児科、皮膚科の複合クリニック「立川パークスクリニック」を開業した。

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