総重量4トン・荷物300個のW杯遠征、サッカー日本代表「用具係のレジェンド」が紡ぎあげた"究極のチーム力"の秘密
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山根さんがそこまで「におい」にこだわるワケ
現在の活動拠点である千葉・幕張の高円宮記念JFA(日本サッカー協会)夢フィールドには、大型洗濯機3台と大型乾燥機5台が完備され、作業の効率化が図られた。とはいえ、洗濯は洗い方や洗剤の使い方次第で仕上がりの差が大きく出る。26年間この仕事に携わってきた“洗濯のプロ”は、そのあたりも徹底的に追求してきた。
「1999年から代表活動に帯同させてもらって洗濯を担当するようになりましたが、『やっぱりにおいが残るな』と感じるケースもありました。当時はコインランドリーで洗濯していたので、洗剤が自動投入されるんですけど、それだけでは落ち切らない。『においが気になってプレーがうまくできない』というのは絶対にダメだなと感じました」(山根さん)
代表選手たちは普段は何も言わないが、本当にイレギュラーなにおいを感じると「これちょっと臭いね」「においが強いよね」などと違和感を口にすることがある。とくにインナーや肌着に関しては、1人が言い出すと、2人、3人と「やっぱりにおう」と次々に声があがるケースもあるようだ。



















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