"前向きに老いる"ための工夫が満載…83歳の保健学博士が日々実践する【ボケない暮らし】の秘密

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このように行います。ひじを軽く曲げて、両手の手のひらを自分のほうに向けます。親指→人差し指→中指→薬指→小指の順に折りたたんでグーを作ります。これを10秒間くり返します。

次に、小指→薬指→中指→人差し指→親指の順に折りたたんで、グーを作ります。同じく10秒間くり返します。できるだけ速くくり返します。ポイントは、限界まで指を速く動かすこと。ただし、ただのグー・パーのようになってはダメです。指の1本1本を順番に、バラバラに動かしてください。

実際にやってみると、指がもつれて意外に難しいと思います。初めは大変かもしれません。でも、くり返すうちに、しだいに指がなめらかに動くようになっていくと思います。

それぞれの指を正しく動かすために、脳は「動きを指示する場所」、「動きを計画する場所」、「体の感覚を受け取る場所」など、いくつもの場所を使って正確な指令を出さなくてはなりません。

つまり、グー・パーのような単純な動きよりも、1本1本を順番にバラバラに動かすという複雑な指の運動のほうが、脳のいろいろな場所を活発に働かせることができるのです。

(出所:『ボケない散歩 83歳、健康を研究する教授の習慣』より)

※外部配信先ではイラストを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

舌の動きにもかかわる「敏しょう性」

●「舌回し」で舌の筋肉を鍛えて誤嚥を防ぐ

もう1つのトレーニングが「舌回し」です。話していて「え? もう1度言って」と聞き返されることが増えたとしたら、それは舌の動きが鈍くなっているからかもしれません。

やり方は簡単です。口を閉じたまま、舌で歯ぐきの外側をぐるっと1周します。歯ぐきの上、横、下の順番で時計回りに5回、反時計回りに5回。ゆっくり大きく、しっかりと動かすのがポイントです。これを2〜3回くり返します。

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