体力に自信があっても油断は禁物…専門家が警鐘! 高齢者の「冬の散歩」に潜む"盛りだくさん"のリスク

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1度に飲む量はコップ1杯(150ml程度)。ただし、汗をたくさんかいたときには少し多めに飲みましょう。

●タイマーをセットする

歩くことに夢中になると、水分補給を忘れてしまいがちです。そんなときには、タイマーをセットしておくと、思い出すことができます。スマートフォンにあるタイマー機能を使ってもいいですし、ポケットにキッチンタイマーを入れてもよいでしょう。

30分に1回など、水分をとるタイミングをあらかじめセットしておきましょう。

夏場のおすすめは「ミネラル豊富」な麦茶

●散歩の前後にも水分補給を

『ボケない散歩 83歳、健康を研究する教授の習慣』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

散歩の前に「トイレが近くなるから」と、水分を控える方がいます。

しかし、それはとても危険。水分が足りないまま歩くと、どの季節であっても熱中症のリスクが高まるだけでなく、血液が濃くなって心臓や腎臓に負担がかかることもあります。

それから、散歩の後は気づかないうちに脱水気味になっていることもあります。

「もう歩かないから大丈夫」という思い込みは禁物です。たとえのどが渇いていると感じなくても、散歩から戻ったら、まずコップ1杯の水分をとる。そう心得ておいてください。

●飲みやすいものでOK

大量の汗をかいたり、軽い熱中症が疑われたりするときにはスポーツドリンクや経口補水液にすべきですが、ふだんは口に合う飲料で十分です。水でもかまいません。

ただ、汗をかく量が多くなる夏は、麦茶がおすすめです。汗で失われるミネラル分を含んでいるからです。

「季節を問わず、のどが渇いていなくても、時間を決めて、少しずつ飲む」。この心がけだけで、散歩の安全性はぐんと高まります。

石田 良恵 保健学博士、女子美術大学名誉教授

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いしだ よしえ / Yoshie Ishida

1942年埼玉県出身。保健学博士。女子美術大学名誉教授。フロリダ大学スポーツ科学研究所客員教授(1989〜90)。専門は身体組成、主に減量、加齢、トレーニング効果。定年退職後、登山に目覚め、国内外問わず山に登る。生涯登山を目指した筋トレの必要性から「山筋体操」を指導。全国規模で普及活動や講演を行う。著書に『一生、筋トレ』(二見書房)などがある。

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