体力に自信があっても油断は禁物…専門家が警鐘! 高齢者の「冬の散歩」に潜む"盛りだくさん"のリスク

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頭を動かしてもズレにくく、着脱も簡単。マフラーがほどけたりズレたりするのは、些細なことですが、意外にストレスを感じている方も多いもの。ネックウォーマーなら、寒さをしっかり防げて、こうしたストレスもありません。

高血圧や循環器系の持病がある方は、冬の散歩を始める前に、かかりつけのお医者さんに1度ご相談されることをおすすめします。

寒い空気に触れると、体はそれに反応して血管がギュッと縮まります。すると、血の流れが悪くなって血圧が急に上がったり、心臓に負担がかかったりすることがあるためです。

冷たい風に頬をなでられながら歩いていると、気持ちがスッと整っていくのを感じます。これは、他の季節では味わえない、冬ならではのクリアな感覚です。その特別な感覚を安心して楽しむためにも、防寒対策や歩く時間の工夫は欠かせません。

「水分補給」はいつの季節も頭の片隅に

散歩をする際には、春夏秋冬それぞれの季節に注意点がありますが、1年を通じて大切なことがあります。それは、「水分補給」です。

夏には水分補給に気をつけているけれど、他の季節は「汗をあまりかかないから大丈夫」と思っている方も多い印象です。

でも、それは大きな誤解。実は、汗をかいていなくても、呼吸によって、また皮膚からは常に水分が失われています。じっとしているだけでも熱中症になることがあるのは、こうした理由によるものです。

だからこそ、季節を問わず水分補給は欠かせません。特に私たち高齢者は、脳の中にある「のどの渇き」を感じるセンサーが鈍くなっています。そのため「のどが渇いた」と感じたときには、すでに体が水分不足になっている可能性があるのです。

ですから私は、自宅にいるときでも、のどが渇いていなくてもなるべく水分をとるようにしています。散歩に出かけるときは、ペットボトルまたは、水筒を必ず携帯します。

では、具体的にどんなふうに水分補給をすればよいのでしょうか。以下のポイントを参考にして、散歩の際にはぜひ実践してください。

●時間を決めて、こまめに飲む

水分は1度にたくさん飲んでも、体は吸収しきれませんし、胃にも負担がかかります。まとめて飲むよりは、こまめに飲むことが大切です。

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