体力に自信があっても油断は禁物…専門家が警鐘! 高齢者の「冬の散歩」に潜む"盛りだくさん"のリスク

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雪が降っている日や路面が凍っている日は、転倒の危険があるので散歩はお休みに。安全第一、天候に合わせて無理せず休むことも、散歩を長く続けるためのコツです。

寒さで筋肉が硬くなっている状態で、いきなり歩き始めるのも危険です。筋肉がこわばっていると、関節に負担がかかり、痛みやケガの原因になります。冬場は、「ひじ回し」や「腰回し」「上体ひねり」といった準備運動を入念に行うのがよいでしょう。軽く体を動かすだけでも、体が温まり、歩きやすくなりますよ。

「手袋、帽子、マフラー」の3点セットは必須

それから、時間帯以上に気を遣いたいのが、防寒対策です。暖かい服を着ることはもちろんですが、それだけでは寒さを防ぎきれないこともあります。私が特に強調したいのは、「手袋・帽子・マフラー」の3点セットの重要性です。

●手袋

手のひらや指には、体温の調整に重要な役割を果たす特殊な血管が集まっています。ここが冷えると、冷たい血液が体の中心まで流れ込み、全身が冷えてしまいます。手袋をすることで、冷えが全身に広がるのを防ぎ、体全体の温かさを保ちます。

●帽子

頭部は、体の中でも特に熱が逃げやすい部位です。これは、頭部に血管が多く集まっているので、冷たい外気に触れることで血液が冷やされてしまうからです。

対策は簡単。頭を冷やさないように帽子をかぶればよいのです。体温の低下を防ぎ、寒さによる不快感や体調不良の予防になります。私は、頭全体を冷やさないように、毛糸の帽子をかぶっています。

●マフラー

首まわりも、しっかり守ってほしいところです。首には、脳に酸素を送る太い血管や、体温・血圧の調整に関わる神経が集まっています。

そのため、首が冷えると頭がぼんやりしたり、体が思うように動かしにくくなったりすることもあるのです。また、肩こりや頭痛の原因としても、首の冷えが挙げられます。

マフラーが邪魔に感じる方は、ネックウォーマーをお試しください。ネックウォーマーは、筒状の形をした防寒アイテムで、首にすっぽりとかぶるだけで使えます。

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